りんごを切ると、中央部に蜜が入っているりんごに出会うことがあります。蜜入りんごは甘くて美味しそうなのですが、そもそもりんごの蜜とは何なのでしょうか?
蜜入りんごとは品種なのか、また、蜜が入ったりんごを見分ける方法があるか?などについて詳しくご紹介していきます!
りんごの蜜とは?

実は蜜自体はそんなに甘くない
りんごの蜜の成分はソルビトールと呼ばれる物質で、りんごの他にも梨や桃などの果物にも含まれています。蜂蜜のような見た目ですが、砂糖を100とするとソルビトールの甘さは60ほどなので、蜜の部分だけを食べてもそんなに甘く感じません。ソルビトールは口に入れると体温の熱を吸収し、涼やかさを感じさせる作用があることから、お菓子などの清涼剤や保冷剤に使われることもあります。また、その自然な甘さからカロリーオフ商品などの甘味料として使用される事が多いです。
ではどうして密入りりんごは甘いの?
前述のとおり、蜜の部分は甘くないことが分かりましたが、蜜入りのりんごは実際甘くて美味しいです。その理由はりんごの蜜は、完熟しているサインです。
ソルビトールは葉の光合成によって作られる物質で、葉から軸を通って果実の中に運ばれます。そして果実の中で果糖に変換されるのですが、りんごが完熟するとソルビトールを果糖に変えるのをやめてしまい、行き場を失ったソルトビールは「蜜」になります。すなわち蜜が入ったりんごは、もう果糖を蓄積しなくても良いほど完熟している状態だから甘くて美味しいのです。ちなみに「果糖」の甘さは同じ量の砂糖と比べて1.2~1.5倍ほどの甘さがあります。
蜜が多いりんごの注意点
蜜は収穫後しばらく置いておくと果肉に吸収されて消えていきます。蜜がたくさん入っているりんごは色が変色しやすく、日持ちがしないという欠点もあります。ですので、蜜入りりんごは美味しいうちに、早めに食べ切るようにしましょう!
蜜の多いりんごの見分け方

品種
蜜入りんごの見分ける簡単な方法は、蜜が入りやすい品種を選ぶことです。りんごには蜜の入りやすい品種と蜜の入りにくい品種があり、「ふじ(サンふじ)」「北斗」「おいらせ」「スターキングデリシャス」などの品種はりんごの蜜が入りやすい傾向があります。他にも一般に晩生種と呼ばれる11月ごろから収穫される品種で、皮が赤いりんごは蜜が多いと言われています。
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見た目

- サイズは中玉
大玉に比べて中玉や小玉の方がシャキシャキ感があり蜜が入っている確率が高く、日持ちも良いです。
- 重量感のあるもの
手に取った時にずっしりと重みのあるりんごはみずみずしい証拠。蜜入りの可能性も高いです。
- お尻の色に注目
りんごのお尻の部分が緑色のものは未熟な証拠。蜜入りりんごは飴色(濃い黄色)をしています。
- ツル割れでも大丈夫
りんごのツルの周辺が割れてしまっているものは傷だと勘違いして避けがちですが、熟している証拠でもあるので蜜入りの確率が高いです。注意点として熟しすぎて黒く変色している可能性あり!
蜜が入っていなくても甘いりんご

今回は蜜入りりんごの紹介をしてきましたが、蜜が入っていなくても甘いりんごはたくさんあります。蜜の入りにくい品種としては「つがる」「王林」「ジョナゴールド」などがあります。これらの品種は蜜が入っていなくても十分に完熟しており、密入りりんごとはまた違う甘さや美味しさが備わっています。このように品種ごとに特徴があるため、”蜜=甘い”わけではありません。気分や好みに合わせてチョイスしてみてくださいね!
蜜入りりんごと蜜なしりんごを食べ比べてみよう!

りんごの蜜の正体はソルビトールと呼ばれる物質で、蜜の部分が甘いわけではなく、完熟の証であることがお分かりいただけたでしょうか?蜜入りりんごと蜜なしりんごはそれぞれ味わいや保存期間も異なるので、いろんなりんごを食べ比べて好みに合ったりんごを見つけてみてください。