カート

ログイン

会員登録

検索

メニュー

閉じる

【管理栄養士監修】りんごの栄養は?1日1個のりんごで医者いらずは本当だった!

【管理栄養士監修】りんごの栄養は?1日1個のりんごで医者いらずは本当だった!
加藤ゆうき
監修者

加藤ゆうき

管理栄養士

「りんごは医者いらず」と言われるほど、健康や美容など体に良い影響を与えてくれる果物と認識されていますが、実際のところはどうなのでしょうか?今回はりんごに含まれる栄養素と、体に与える効果や効能について徹底解説します!

りんごに含まれる栄養素と効果

りんご100gあたりに含まれる栄養成分表(皮なし・皮あり)

栄養成分 皮なし 皮あり
カロリー 53kcal 56kcal
水分 84.1g 83.1g
タンパク質 0.1g 0.2g
炭水化物 15.5g 16.2g
食物繊維 1.4g 1.9g
有機酸 0.5g 0.4g
カリウム 120mg 120mg
カルシウム 3mg 4mg
マグネシウム 3mg 5mg
リン 12mg 12mg
ビタミンA(β-カロテン) 12μg 22μg
ビタミンA(β-クリプトキサンチン) 7μg 10μg
ビタミンB1 0.02mg 0.02mg
ビタミンB6 0.04mg 0.04mg
ビタミンC 4mg 6mg
パントテン酸 0.03mg 0.05mg
葉酸 2μg 3μg

りんごにはビタミンやカリウム、食物繊維など体に良い影響を与える栄養素がたくさん含まれています。

食物繊維

りんごにはアップルペクチンと呼ばれる食物繊維が含まれています。食物繊維には水に溶けない不溶性、水に溶ける水溶性の2種類あり、それぞれ効果が異なります。

水に溶けない食物繊維は、水分を吸収して膨らむ性質があり、便の量を増やし腸を優しく刺激することで腸の調子を整えてくれます。一方、水に溶けるペクチンは腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。

活性酸素は体内の脂質を酸化し、免疫機能を低下させたり、肌にダメージを与えたりと悪い働きをする物質です。ポリフェノールはその活性酸素を除去する作用を持ち、健康や美容に良いとされています。

また、りんごにはプロシアニジン、カテキン、フェノールカルボン酸、フロレンチン配糖体などの複数種類のポリフェノールが含まれています。プロシアニジンはポリフェノールの中でも抗酸化力が強いと言われています。

ビタミンC

ビタミンCは身体のさまざまな部分を作り上げる物質で、コラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。そのためビタミンCが不足するとイライラや貧血、筋肉の減少、心臓障害、呼吸困難など健康に様々な悪影響を及ぼします。また、肌荒れやしみなどの肌トラブルからも守ってくれるので、美肌維持にも欠かせない栄養素と言えます。


カリウム

カリウムは人間が生きていく上で必要不可欠なミネラルの一種です。色々な食品に含まれるため、基本的に悪影響が及ぶほど不足することは少ないですが、不足すると筋力低下や、筋肉の痙攣や麻痺、不整脈を起こします。

また、カリウムは体内の余分な水分やナトリウムを排出する働きを持つため、浮腫みの改善や血圧を正常に保つ効果が期待できます。一日あたり2000~2500mgほど摂ると良いとされていますが、りんご200gを食べることでこの1/10ほどのカリウムが摂取できてしまいます。

リンゴ酸

リンゴ酸は、体内に溜まった乳酸を分解する作用があるため、疲労回復に効果があると言われています。また、歯のホワイトニング作用があるともされ、最近では歯磨き粉の成分に使われています。リンゴ酸はりんごから見つかったことでこの名前がつけられましたが、りんごの他にぶどう、梨、バナナなどの果物にも含まれています。

βカロテン

βカロテンは体の中でビタミンAに変わることで鼻や口、胃や腸などの粘膜を丈夫にし、ウイルスの侵入を防いでくれるので風邪予防にも効果があります。それだけではなく、癌のキッカケとなる細胞の損傷を防ぐ働きや、骨を丈夫にする働きもあるため、健康維持には欠かせない栄養素と言えます。

りんごジュースの人気ランキング

※2024年4月~2024年8月のデータ

りんごが含むポリフェノールが健康にいいって聞いたけど、本当?

ポリフェノールは植物が紫外線や乾燥、塩分などのストレスから身を守るために作られる物質です。抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する作用があります。 活性酸素は体内の脂質を酸化し、免疫機能を低下させたり、肌にダメージを与えたりと悪い働きをする物質です。ポリフェノールはその活性酸素を除去する作用を持ち、健康や美容に良いとされています。 また、りんごにはプロシアニジン、カテキン、フェノールカルボン酸、フロレンチン配糖体などの複数種類のポリフェノールが含まれています。しかしながら、プロシアニジンに関してはまだまだ十分な根拠が得られる研究が進んでいないため、今後の研究・発展が期待されます。

活性酸素は体内の脂質を酸化し、免疫機能を低下させたり、肌にダメージを与えたりと悪い働きをする物質です。ポリフェノールはその活性酸素を除去する作用を持ち、健康や美容に良いとされています。

また、りんごにはプロシアニジン、カテキン、フェノールカルボン酸、フロレンチン配糖体などの複数種類のポリフェノールが含まれています。プロシアニジンはポリフェノールの中でも抗酸化力が強いと言われています。

りんごが持つ健康効果

生活習慣病の予防

りんごには食物繊維が多く含まれていることをご紹介しましたが、食物繊維は体内でコレステロールから作られる胆汁酸の体外(便中)への排泄を促進し、血中コレステロール値を下げる効果があります。悪玉コレステロールが増えてしまうと血管の中に脂肪が溜まり込んでしまい、動脈硬化の原因になります。食物繊維は、こういった動脈硬化を予防すると言われています。

便秘改善

りんごに含まれる食物繊維によって、便のかさを増やし腸を刺激することで便秘改善に効果が期待できます。また、下痢の時にはゼリー状の膜となり、腸壁を守ってくれる働きがあります。さらに食物繊維は善玉菌のエサとなるので、結果的に腸内環境の改善につながります。

美肌効果

ポリフェノールに含まれるプロシアニジンは、抗酸化作用と殺菌作用が高いので、ニキビの原因となる細菌の繁殖を防ぐ働きが期待できます。それと同時に活性酸素を抑える効果もあるのでシミやシワ、老化を防ぎアンチエイジング効果も実感できます。

また、食物繊維は、腸内環境を整えてくれます。腸内環境が整うと、代謝や免疫の機能が高まり、結果として肌のターンオーバーが促進されるため、肌トラブルを予防し美肌を作ることができます。

ダイエット効果

また、りんごに含まれる食物繊維は、食後の糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急激な上昇を防いでくれる効果があります。
加えて、りんごは果肉が硬く、良く噛んで食べることによって、満腹中枢が刺激されて、過食を防ぎ肥満予防にも繋がります。食物繊維であるペクチンは、りんごの果実よりも皮に豊富に含まれています。よりダイエット効果を感じたい方は皮付きのまま食べるのがおすすめです。

毎日の生活にりんごを取り入れよう!

今回は、りんごに含まれる栄養や体に与える効果・効能についてご紹介しました。りんごはカットフルーツとしてコンビニやスーパーで購入でき、購入しやすい価格帯であることから日々の栄養として取り入れやすいフルーツです。健康や美容のために意識してりんごを摂取していきましょう!
JA相馬村では、豊かな風土で育ったりんごを、特殊な貯蔵技術をもちいて新鮮なまま保ち、産地直送でおとどけしています。
ぜひ、シャリシャリ&さっぱりなりんごをご賞味ください!

記事一覧に戻る

加藤ゆうき
監修者

加藤ゆうき

管理栄養士

管理栄養士として保健センター、透析専門クリニックに勤務し栄養指導業務を行う。 現在はフリーランスの管理栄養士として、ケータリングサービスのメニュー開発や、Web等の記事の執筆を行う。