POINT.01
飛馬の里は、いつの時代も”おいしい”をお届けできるように、常に進化を続けています。かつての飛馬りんごは、主力品種の「むつ」で市場における地位を確立していました。しかし1970年代に入ると、人びとの嗜好や生活様式の変化にともない、より食味が良く食べやすいサイズの「ふじ」の生産へ舵を切ります。
POINT.02
飛馬りんごをより多くの方に楽しんでもらいたいという想いから、飛馬の里の生産者たちは、より甘みが強く、真っ赤なふじの生産に乗り出します。甘みを高めるためには実の近くの葉を極力残す必要がありますが、葉の陰になると色づきが悪くなってしまいます。高糖度と真紅の見た目を両立させるという難題に挑み、10年以上におよぶ試行錯誤の末、2009年に「飛馬ふじ」の販売にこぎつけました。
POINT.03
①データに基づく土づくり
おいしいりんごを安定的に作るために欠かせないのが土づくりです。「飛馬ふじ」を生産するすべての園地で毎年土壌診断を行い、土に含まれる肥料成分のバランスやpHを確認しています。樹が十分な養分を吸収できるように、pHの調整や堆肥などを用いた土づくりを実施しています。
②早めの摘果で養分を集中させる
甘みのもととなる光合成養分を集中させるために行うのが、りんごの実の数を減らす摘果作業です。通常は5月の下旬から7月にかけて摘果しますが、「飛馬ふじ」では6月下旬までに作業を完了させています。こうすることで、実ひとつひとつにたっぷりと甘みが蓄えられるうえ、樹の負担を軽減し安定生産につながります。
③ギリギリまで葉を残す
りんごを赤く色づかせるために、通常は9月中旬から10月にかけて、実にかかった葉を摘み取ります。「飛馬ふじ」では収穫直前の10月中旬まで葉を残しておきます。葉摘み期間が短いため時間との勝負になりますが、究極の甘みと美しい見た目を両立させるために欠かせない作業です。
④糖度基準をクリアした園地から収穫
一般的なふじの糖度は 度前後ですが、「飛馬ふじ」は完熟の証である糖度14度を超えた園地から順次収穫していきます。JA職員が園地を周り、糖度センサーを使ってりんごの糖度を確認していきます。収穫されたりんごは、選果場でセンサーと人の目により選別され、まさに粒ぞろいのりんごとして出荷されます。
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