ふじの特徴
「ふじ」は海外でも人気で、世界でも最も沢山生産されているリンゴとなっています。蜜が入りやすく、一般に出荷量が多いため、価格は常に安定していますが、近年は出荷時点で糖度や蜜の具合をセンサーで判別できるようになったため、糖度が高いものや蜜入りは選別され高級品として扱われる事が多くなりました。
貯蔵性が高いのも特徴の一つで、低温庫での保存だと半年以上品質を保てると言われていますが、古いものや、過熟気味のものは煮崩れしやすいので注意が必要です。
ふじも果皮表面にワックス成分が付いているので、ティッシュや布で少しこするだけで艶が出ます。ただ、ワックス成分はりんご自身が保存性を高めるために分泌しているものなので、艶出しは食べる直前にしましょう。
通常色付きを良くするために果実に袋をかぶせる「有袋栽培」という方法が行われていましたが、品種改良や着色系の枝変わりなどもすすみ、袋をかぶせなくてもある程度綺麗に色付くものが出来るようになってきたため、 最近では、ふじの大半が「サンふじ」となってきています。
袋を被せず育てた物の方が太陽の光をたっぷりと浴びて甘味が強くなることから、見た目の色の良さよりも食べた時の美味しさを重視した「無袋栽培」も盛んに行われています。しかし、貯蔵性、保存性の面では有袋栽培の物の方が優れています。
大きさ
ふじの大きさは300~400gほどです。
旬の時期
ふじは11月頃から出回り始め、7月頃までがシーズンになっています。
ふじの歴史
ふじは「国光」と「デリシャス」を交配し、育成された品種で1962年に品種登録されて以来日本で最も沢山作らてるようになったリンゴです。
ふじの産地
青森:186,000.0t(53%)
長野:87,000.0t(25%)
福島:19,500.0t(6%)
岩手:18,300.0t(5%)
山形:17,000.0t(5%)
ふじの味
ふじは果汁が豊富で、味のバランスが良く甘味と香りはしっかりとしています。歯触りもシャキシャキと心地よく世界中で人気が高いリンゴです。