さんさの特徴
「さんさ」の果皮は黄色地に全体が鮮紅色に着色しやすく真っ赤なリンゴのイメージにぴったりです。ただ、ワックス(ロウ)成分や果粉は少ないです。
大きさ
果実は平均200~250g程でやや小ぶりのりんごです。
旬の時期
さんさの熟期は育成地(岩手県盛岡市)において9月上旬で「つがる」より約1週間程早い時期とされています。また、長野県など南の地域では8月中下旬となっています。収穫の最盛期であり出盛りの旬は9月上旬頃から下旬頃までとなります。
さんさの歴史
さんさはニュージーランド国立科学産業研究所において1969(昭和44)年に農林省園芸試験場盛岡支場(現(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所 リンゴ研究拠点)から送られた「あかね」の花粉を「ガラ」と交配させ生まれた実生です。翌年盛岡支場に送られた実生を育成し、「盛岡42号」の系統名で系統適応性検定を受け、1986(昭和61)年に農林水産省育成農作物新品種となりました。品種登録は1988年3月となっています。
名前の「さんさ」は岩手県盛岡市の「さんさ踊り」にちなんで付けられています。
さんさの産地
岩手:56.3ha(52.76%)
青森:22.0ha(20.62%)
北海道:8.2ha(7.69%)
秋田:5.0ha(4.69%)
福島:4.3ha(4.03%)
さんさの味
果肉は白く、蜜はほとんど入りませんが、緻密でシャキシャキした歯ざわりが心地よく、果汁が多く適度な酸味とさっぱりとした甘みがバランスよく美味しいリンゴです。