春明21の特徴
「春明(しゅんめい)21」は果形はわずかに縦に長い長円形です。果皮色は黄色の地色に、縞状に赤く着色していき、外見的には「ふじ」とそっくりです。交配から登録まで実に20数年かけて生み出された青森県としては期待のリンゴだったのですが、品種登録にかかる手数料が支払われなかったために登録された日をもって育成者権が消滅してしまっていますが、2010(平成22)年に青森県が「春明21」という名称で商標登録しています。貯蔵性が高い有望な品種であると言われています。
大きさ
春明21は果重300~400gです。
旬の時期
11月初旬頃に収穫し、翌年5月~6月頃まで出荷が可能となっています。
春明の歴史
春明21は青森県りんご試験場において1984(昭和59)年に「ふじ(「国光」×「デリシャス」)」に「レイ8(「東光」×「紅玉」)」を交配して得られた実生から育成され、1997(平成9)年に一時選抜、2004(平成16)年に二次選抜され2006(平成18)年に種苗法に基づき青森県によって「あおり21」として登録出願、2008(平成20)年に品種登録されました。
春明の産地
農林水産省がまとめた平成29年産特産果樹生産動態等調査では青森県で25.8haで作られていると記録されています。
春明の味
果肉は黄白色で緻密。収穫したばかりのものは非常に硬く、酸味甘味ともに強く日持ち性に優れたリンゴとなっています。