千秋の特徴
「千秋」は円形の物が多く、果皮は緑黄色の地色に褐紅色の縞状に色付いてきます。色周りは全体によく、甲の部分だけ少し緑が残る傾向にあります。千秋という名前は秋田市の「千秋公園」が由来といわれています。また「秋映」や「美希ライフ」「きおう」などの親でもあります。皮をむいたほうが口当たりがよいですが、りんごは皮の部分にもポリフェノールや食物繊維皮などの栄養が多く含まれています。そのため、なるべく皮ごと食べるとよいでしょう。千秋は比較的小玉なので、ちょっとしたおやつにも最適です。
鮮度が落ちてやわらかくなったものはバナナなどと一緒にスムージーにしたり、砂糖で煮込んでジャムやコンポートにするとよいでしょう。コンポートを冷やしてシナモンをかけるとおいしいデザートになります。
大きさ
果実の大きさは平均250g程です。
旬の時期
千秋の旬は9月頃から11月頃まで。10月頃が出荷の最盛期です。
千秋の歴史
千秋は秋田県果樹試験場において1966(昭和41)年に「東光」に「ふじ」を交配し生まれた実生を育成し、「レッドゴールド」に高接し結実したものから選抜された品種で、1978年に品種登録が出願され、1980年3月に登録されました。
千秋の産地
青森県:84.7ha(60.94%)
山形県:14.8ha(10.65%)
秋田県:11ha(7.91%)
岩手県:10.3ha(7.41%)
長野県:7.6ha(5.47%)
千秋の味
果肉は緻密でかたく食感はパリッとしています。甘味の中に適度な酸味があり、果汁をたっぷり含んでいて風味のよいりんごです。