紅玉の特徴
「紅玉(こうぎょく)」はアメリカ原産のリンゴで、名前の通り真っ赤になるリンゴです。かつては大量に出回っていた時代がありましたが、新品種が続々と登場するに従い、なかなか手に入らない位にまで流通が減っていました。
しかしながら近年、製菓用にはこの紅玉が酸味や果肉の質などが向いているという事で復活してきています。以前は結構割高な価格で取引されていましたが、現在では生産量も増え、手頃な価格で手に入るようになりました。
紅玉は果皮が真っ赤に染まるりんごなので、全体がしっかり着色しているものを選びましょう。紅玉はもともとサイズが小さめなので、小玉でも気にする必要はありません。
また果皮に張りがあるか、持ったときに重さを感じるかどうかもポイントです。重量感があるものは果汁を多く含んでいます。紅玉はあまり日持ちがよくないので、冷蔵庫または温度の低い冷暗所で保存し、なるべく早く食べるようにしましょう。紅玉は酸味が強く、調理・加工用としての需要が高い品種です。加熱することで甘味と風味が増し、また煮崩れしにくいためアップルパイやタルトに最適。紅玉の特徴である酸味がお菓子の味を引き立てます。
大きさ
紅玉の大きさは200g程の小玉です。
旬の時期
紅玉の収穫時期は10月頃で、多く出回るのは12月頃まで。貯蔵されたものは翌年の春過ぎまで流通します。
紅玉の歴史
紅玉は、アメリカのニューヨーク州にある農園で1800年頃に発見されたりんごです。アメリカでは「ジョナサン」と名付けられていて、「エソパス・スピッツェンブルグ」というりんごの実生であるといわれています。日本には1871年(明治4年)に北海道開拓使によって導入されました。当初は地域によって「満紅」や「千成」「チ印」などいろいろな名前で呼ばれていましたが、呼び名が多いと不都合が生じることから、1900年(明治33年)に紅玉という名前に統一されました。
紅玉の産地
青森県:262ha(61.13%)
長野県:90.9ha(21.22%)
山形県:37.7ha(8.8%)
岩手県:12.4ha(2.89%)
秋田県:5.3ha(1.24%)
紅玉の味
紅玉は酸味が強いのが特徴です。香りもよく、生のまま食べると甘酸っぱくて濃厚な味わいが楽しめます。