青林の特徴
「青林(せいりん)」の果皮の着色は王林に類似しており、果実の外観は扁円のものが多いですが、円形に近いものもあります。王冠は弱く、萼は閉じていて、萼窪(がくあ:萼付近の窪み)、梗窪(こうあ:果梗付近の窪み)とも深くて広く、果皮の地色は黄緑、果皮を被う色は淡赤色です。縞ははっきりせず、さびはあまり見られません。果皮の光沢及びろう質物は中程度です。果梗は短く、太さは中程度、肉梗はありません。果肉の色は黄白、蜜がやや入ります。
大きさ
大きさは320g前後の中程度のりんごです。
旬の時期
10月下旬から11月上旬に成熟する晩生種です。
青林の歴史
青林は、岩手県西磐井郡花泉町(現・一関市)において、1976年に、レッドゴールドの自由交雑実生から、小山田博、井上通夫、藁谷政男の三氏により選別・育成されたりんごです。
しかし、近年の遺伝子分析の結果、花粉親がふじであると考えられています。
青林の産地
生産地は岩手県をはじめ青森や山形県などでも栽培が行われています。
青林の味
甘味は高く、酸味は弱く、渋味はありません。特有の芳香と濃厚な甘みがあり、しゃきしゃきと歯ごたえ感があります。果汁の多い果実です。