美丘の特徴
「美丘(みおか)」は「さしゃ」とも呼ばれ、果実の形はやや球形に近く、ヘタの付け根のくぼみ(こうあ)が深く、その周辺にサビが出来やすいようです。表皮にワックス成分があまりつかない性質のため、すこしくすんだような色に見えます。生産量が非常に少ない希少品種です。
大きさ
美丘は500gから600gほどの大型のリンゴとなっています。
旬の時期
美丘は11月上中旬に成熟し、収穫が始まります。出回りだすのは12月に入ってからで、4月頃まで見かけることが出来ます。貯蔵性が高く、ある程度貯蔵されてからの方が美味しくなるということもあり、食べ頃の旬は、1月から3月頃までとされています。
美丘の歴史
美丘は青森県弘前市の山下豊光氏が昭和52年に自分の農園で「ふじ」に「王林」及び「世界一」の混合花粉を交配して出来た実生の中から選抜育成された品種で、2002年に品種登録されました。その後、原田種苗会社に権利が譲られ、そこから「美丘(みおか)」という商標名で苗木が販売されるようになりました。「さしゃ」という名称がある程度浸透しているからか、今でも「さしゃ」として店頭に表示されているのが見かけられます。
美丘の産地
美丘は青森県でしか栽培されていないようで、平成30年産特産果樹生産動態等調査の記録では青森県の6.5haのみとなっています。
美丘の味
とてもジューシーで酸味が弱く、甘みが強く感じられます。それと共にかすかに渋みが感じられるのも特徴です。